コンテンツへスキップ

栗山和広,吉田甫
〔キーワード〕割合概念,認知的障害,インフォーマルな知識,等全体
本研究の目的は, 全体の大きさは同一であるという割合の等全体についてのインフォーマルな知識を明らかにすることであった。参加者は, 割合を学習していない4年生が58名と5年生が57名, 割合を学習している6年生69名であった。等全体には2種類の問題があった。1つは, 基準量が同じである問題で, もう一つは, 割合の基準量が異なる問題であった。基準量が同じか異なる問題において, 比較量と割合の大きさを比較することが求められた。その結果, 基準量が同じか異なる問題のいずれにおいても比較量の大きさの判断の成績は高かった。しかし, 基準量が異なる問題において割合の大きさの判断の成績は低かった。このことから, 子どもはインフォーマルに等全体の比較量については理解していることが示唆された。