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江川克弘
〔キーワード〕視写,音読,文体の変容,文章カ
複数の研究において,視写による学習は文章力を高めるのに有効な学習方法の1つであると論じられている。しかし,これらの研究においては,学習者が視写による学習を行うことによって,自分で文章を書く際の文体が変容するのかということについては明らかにされていない。
本研究では,文章力に課題のある1人の大学院生が視写を用いた学習方法(視写と音読をセットで行う)を10ヶ月間行うことによって文章力を高めることができるのかについて検証するとともに,書き手の文体の特徴を示す「1文の平均の長さ」と「説点の打ち方」が,自分で書く文章においてどのように変容するのかについて調査を行っている。結果,調査対象者の大学院生の文章力は高まっていた。また,「1文の長さの平均Jには変容が見られ,「読点の打ち方Jには部分的な変容が確認され,当該大学院生の文体の一部が変容していることが明らかとなった。さらに,インタビューの結果から,当該大学院生は視写を用いた学習方法を行うプロセスで文体に関して様々なことを学んでいることも分かった。
本研究の結果から,現在の教育現場に視写を用いた学習方法を導入することは有効であると考えられる。

江川克弘
〔キーワード〕模倣,グループ学習,動機づけ
学習に関する様々な調査から,子どもたちの学習意欲ならびに算数科の学力の低下が報告されている。教育現場では,算数科の苦手な児童に容易に適用でき,学習への動機づけを高め,学力を伸ばすことのできる学習方法が必要とされている。その1つとして,本研究では「グループ学習に模倣を取り入れた学習方法」を取り上げ,その有効性を検討した。学習方法適用群と不適用群を設定し,各群で算数科の苦手な児童を1人対象児として選定した。適用群と不適用群で対象児の事前・後の算数科の授業中の行動とテスト成績について比較を行った。結果は,適用群対象児の方が学習への動機づけを高め,算数科の学力も伸びていた。また,適用群と不適用群で事前・後の算数科のテスト成績の群間比較も行った。結果は,事後テストにおいて適用群の方が有意に高い成績であった。また,適用群の児童に本研究の学習方法の有効性について質問紙調査も行った。結果,児童は概ね有効性を感じていた。以上のことから,本研究で行われた学習方法は,どのような児童にも容易に適用でき,算数科の学習への動機づけも学力も高めることができるものであることが示唆された。

江川克弘
〔キーワード〕動機づけ,模倣,小集団学習
学校に関する様々な調査から,子どもたちの学習意欲ならびに読解力の低下が報告されている。教育現場では,読解の苦手な児童に容易に適用でき,学習への動機づけを高め,読解力を伸ばすことのできる学習方法が必要とされている。そのような学習方法の1つとして,本研究では,「小集団学習に模倣を取り入れた学習方法」を取り上げ.その有効性を検討した。学習方法適用群と不適用群を設定し,各群で読解の苦手な児童を1人,対象児として選定した。適用群と不適用群で,対象児の事前・事後の国語科の授業中の行動・読解テスト成績について比較を行った。結果は,適用対象児の方が模倣により,学習への動機づけが高まり,読解力も伸びていた。また,適用群と不適用群で事前・事後の読解テスト成績の群間比較も行った。結果は,事後テストにおいて,適用群の方が有意に高い成績であった。また,適用群の児童と担任に,本研究の学習方法の有効性について質問紙調査も行った。結果は,児童も担任も概ね有効性を感じていた。以上のことから,本研究の学習方法は,どのような子どもにも容易に適用でき,学習への動機づけも読解力も高められるものであることが示唆された。