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立木徹,小石川秀一,伏見陽児,福山晶子,岩崎哲郎,菊池明
〔キーワード〕製作活動,ティーチングアシスタント,とらえ方の変容,大学生,学外実習
本報告は,ティーチングアシスタントという形式で大学生に行わせた学外実習体験(子どもたちが製作活動を行う場面での支援)が,どのような教育効果を生み出すのかを検討したものである。主な結果は以下の通りであった。(1)実習は参加学生にとって十分満足できるものであった。(2)大半の学生が,製作活動に対する子どもの集中度や工夫する様子,完成した際の彼らの喜びや満足感,さらには道具の使用状況に着目し得た。(3)「小学校における製作活動」に対する学生のイメージがより肯定的な方向に変化した。(4)「小学校における製作活動」は,道具使用に熟達する,科学的原理を理解する,美を追求する,という側面に教育的に有効であると,学生はより強く思うようになった。さらに,(5)「ものを手作りすること」一般に対して肯定的にとらえるようになった。

宇野忍,福山晶子
〔キーワード〕小学生,多動傾向,算数学習,学習環境づくり,応答的環境
本報告は、1997年4月から1998年3月までの1年間にわたる授業記録を基に、多動傾向にある小学2年生児童女児1名に対する援助の取り組みとその結果をまとめたものである。具体的には、対象児童の抱える困難さ(授業中に出歩く、整理整頓ができない、算数の足し算・引き算の学習と10の概念理解が十分でない)の改善を目標とし、学級文庫や工作コーナーの設置、教材・教具の選択など、学習環境の整備が、出歩き行動やかたづけ行動、算数学習の改善に効果をもったことが示され、その児童の得意な面、良い面を認め、それを生かした課題設定を行うなどの学習環境づくりのヒントが得られた。また、学習環境づくりの枠組みとして、O.K.ムーアの応答的環境の持つ5条件が有用であることが指摘された。